道後鉢合わせ映画に 仏監督のドキュメンタリー「渦」
フランス人映画監督が手掛けた愛媛県松山市道後地区の秋祭りに迫ったドキュメンタリー「渦」がこのほど完成した。19日からの一般公開を前にガスパール・クエンツ監督(34)=長野県在住=が3日、松山市役所を訪れ、「みこしからの視点で祭りの中にいるような映像になった。何も考えずに劇場で体感してほしい」と呼び掛けた。
パリ出身のクエンツ監督は2003年に来日。日本の祭りやアジアの信仰を取材し、インド・ビハール州のソネプール大祭を撮影した作品では、カナダの国際映画祭で中編グランプリを受賞した。「渦」は道後の秋祭りを見たことがある映画プロデューサーの辻本好二さん(46)=東京=からの紹介で制作を決意した。
映画は14年10月の秋祭りが舞台。みこしやかき手の頭に取り付けた小型カメラなど計13台を用いて撮影し、鉢合わせ時のかき手の表情や緊張感などを臨場感あふれる映像で伝えている。